マインドセットって一体何なんだ?『マインドセット:「やればできる!」の研究 』の紹介
皆さんは「マインドセット」、という言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれません。
マインドセットってなんでしょうか?
マインドセットってどのような影響を人に与えるのでしょうか?
自分の生き方から、子育てまで使えそうな
Tipsが詰まったこの名著、
キャロル・S・ドゥエック (著), 今西 康子 (翻訳)
を紹介していきます!
Kindleでよくハイライトされていた文章を見ていきましょう。(KIndle端末ではハイライト機能があり、多くの人がハイライトした文章を見ることができます。)
【人気ハイライト】
「自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人──「硬直マインドセット=fixedmindset」の人──は、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。」
このfixed mindsetというのは、固定型マインドセットとも訳されます。本書では硬直という言葉で表されていますね。
硬直マインドセットを持っている人は、能力は変わらないと信じているようです。
「硬直マインドセットの人は、自分が他人からどう評価されるかを気にするのに対し、しなやかマインドセットの人は、自分を向上させることに関心を向ける。」
出てきました、しなやかマインドセット(=growth mindset)。これは成長マインドセット とも言われます。
しなやかマインドセットの人は、能力は伸ばしていけると信じています、硬直マインドセットとは対照的ですね。
この二つのマインドセットを軸にして、本書は進んでいきます。
「しなやかマインドセットの人は、潜在能力が開花するには時間がかかることを知っている 」
この文章では、一回のテストや一つの結果が能力の全てではないというコンテキストがあります。
学校では定期的に試験がありますが、一つのテスト結果だけを見ても、その人の潜在能力はわからないということが書かれています。
しなやかマインドセットを持っていると気楽に生きれそうですね😽
硬直マインドセットを持っていると、結果(評価)=自分の不変の能力 という考えがあります。
そのため、次のようなことが起こります。
「能力を固定したものと思っている人は、しくじってはならないという切迫感にいつも駆られている。そして成功すると、誇らしさが優越感にまで膨れ上がる。なぜなら、成功するのは、固定的な能力が人よりも優れている証拠だからである。 」
良い結果が出ると、自分は優れていると考えてしまいがちです。しかし、実際はその結果を得るための努力や環境があったのではないでしょうか?
「失敗を何かのせいにしないかぎり、その人は失敗者ではないと語る。つまり、自分が間違いを犯したことを認めることができれば、そこから教訓を得てまだまだ成長していける」
バスケットボールコーチのジョン・ウドゥンさんの言葉です。
これは、しなやかマインドセットからの視点ですね。
失敗は成功の母とも言いますが、成長のための失敗と捉えることができるなら、失敗も悪くないものかもしれません。
失敗のない人生などありませんよね。
マインドセットをしなやかにするには
という項目があります。よくハイライトされた文章を見ていきましょう。
「困難に打ち克って何かを学ぶたびに、脳に新たな回路が形成されていく様子を思い描こう。」
困難というのはできれば、迎えたくありませんよね。しかし、しなやかマインドセットの人にとってはそれさえも成長の過程なのでしょう。
「その体験から何を学んだか、あるいは学べるか?どうすればそれを成長に結びつけることができるか?」
欠点のないものなどなかなかありません、だからこそこのような考え方で、日々を過ごすことは、より充実した生活を送る手立てになるのではないでしょうか。
「いつもやりたいと思っていながら、うまくできる自信がなくて、やらずにいたことはないだろうか。それを実行に移してみよう。」
新しいこと、いいですね。筆者は最近ピアノを始めました。なかなかうまくいきませんが、うまくなるには時間がかかると腹を括ってやっています。そう思うと、小さな失敗はあまり気にならなくなり、試行回数を増やしていこうという考えに至りました。
いつかどこかで発表できればいいなと思っています😎
次は、危険なほめ方、という項目から抜粋します。
子供は褒めれば伸びていく、
そう単純なものではないようです。
とある調査で、生徒に問題を解かせた後、褒め言葉をかけるということが行われました。能力を褒めるグループ、そして努力を褒めるグループに分け、その後の行動を見ていきました。すると、能力を褒められた生徒は、硬直マインドセットの行動を示すようになり、難問に直面したときには面白くは感じていなかったようです。対照的に努力を褒められたグループは、難しい問題を面白がって解いたのでした。
「能力をほめると生徒の知能が下がり、努力をほめると生徒の知能が上がったことになる。」
結果、努力を褒めたグループはどんどん成績を伸ばしていったようです。
難問さえも面白く感じる。(しなやか)
難問を目の前にすると、自分の能力が証明できなくなる。そして面白くなくなる。(硬直)
このようなことが起こったようです。
「子どもに「あなたは頭が良い」と言ってしまうと、その子は自分を賢く見せようとして愚かなふるまいに出るようになる。」
自分の子供との関わりかたで、子供のマインドセットが変わり、子供の人生に影響するということがあるかもしれません。
まずは自分のマインドセットを見直し、「しなやかな」方へ変えていくということが重要かもしれませんね。
仮に子供が何かを成し遂げたなら、能力じゃなくて努力を褒めるのはどうでしょうか。そこには、彼らの何かしらの工夫があったのかもしれません。
「人間関係は、育む努力をしないかぎり、ダメになる一方で、けっして良くなりはしない。」
これは、第6章 つきあい に書かれていた文章です。
これも同様に、能力を固定的に考えていると、このような発想にはなりにくそうですね。
この章では、なぜ新たな人とつきあい始めても、また破局してしてしまうのなぜか、という問題へのキーが眠っていそうですね。
他にも スポーツ、ビジネス、教育 という章があり、
生きていくと直面するような場面で、このマインドセットというのは関係してきそうです。
よくハイライトされていた箇所を抜いて紹介しましたが、
本書では軽いマインドセットの診断や、より具体的で詳しい説明があります。
本書オススメです😏
【自分の人生を振り返って】
成績が良かった、しかしそれは僕が元々賢いからではなく、しっかりと勉強したらから… (塾や公文で)
僕の人生で唯一、優秀だった時があります。それは中学一年生の一学期です。成績がオール5くらいとれて、とても嬉しかったのを覚えています。しかし、その後成績は低迷していきました。なぜでしょうか。
一つの原因は、自分の家で勉強する習慣があまり身についていなかったことがあり、これは本当に問題でした(今もかな?)。また、本書で出てくる、硬直マインドセットを持っていました。(おそらくこの本にであう大学生まで)僕は、能力があるという思い込みを持ち、勉強をしなくなりました。実際に、成績が良かったのは、塾に通わしてもらっていたということが、とても大きかったです。このマインドセットという観点で自分の人生を振り返ると、ずっと硬直の状態で生きてきたなと思います。僕は小学校からサッカーをしていましたが、この時の考え方も同じでした。できないのは能力がないからだ。そう思い、練習はあまりしませんでした。スポーツにおいてはより才能の部分が表れる気もします。しかし、上手い人というのはボールに触れる時間や量が違いますよね。
生まれ持ったものは皆違うと思います、しかし能力は努力次第で成長していく、ということが本書で知らされたかなと思いました。
できなかった理由を自分の才能のせいにしたり、他人のせいにしてしまいがち、だけど本当に足りないのは努力で、あるいは努力できる環境かもしれません。
自分に適した環境を作り上げていくということもまた大切なのかもしれないですね。
Build your life という言葉があります。
世の中には色々な意見があると思いますが、自分の人生を是非作っていきましょう!
最後に 、
この本の上辺をさらっとご紹介してきました。
このブログでも触れられなかったところが多くあります。
気になった方は、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか ?
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